FMワイヤレスマイク...page.3/4


基板の製作

写真を参考に慎重に製作して下さい。
この様な電子工作が始めての方は自分と同じに作ってみて下さい。





コンデンサマイクのリード線のハンダづけ
「部品の外観」の項をみて頂くと、コンデンサーマイクは、その他の電子部品と違ってリード線がないため予めリード線をハンダ付けを施します。
2極のタイプのものを使用しているので2本のリード線を用意します。リード線は太さ0.6mm程度の細いスズメッキ線を使って下さい。ここにコイル作製で使った太さ1mmのスズメッキを使いますとスズメッキ線が頑丈すぎて曲げるときにハンダが外れたり最悪の場合はコンデンサマイクの破損になります!
コンデンサマイクは物によって少しハンダがこんもり乗っていますが、そのハンダをハンダゴテで溶かしてそのまま切ったスズメッキ線を付けようとしてもなかなかくっつきません(やってみると判ります)。それはスズメッキ線は半田がうまく馴染まないためです。そのためには予めスズメッキ線のハンダ付けする部分に少しハンダで濡らしておきましょう。
後に基板の製作でコイルの途中にコンデンサ5pFをハンダしますが、これも同様にコイルの一部を少しハンダで濡らしておかないとなかなかくっつかないのです。やってみると判ります。

1.太さ0.6mmのスズメッキ線を2本用意します。以下の写真のように自分はハンダ部分を大きくするように先端を1mm曲げました。


2.マイクにハンダする部分をあらかじめハンダを流しておくと容易にマイクにハンダ付けすることができます(ハンダメッキという)。


3.マイクにスズメッキ線のハンダ付けをした拡大写真です。ハンダ付け時はとなりの部分とショートしないよう十分注意して下さい。ハンダ後も目視でショートしていないか確認します。


4.マイクの仕上がりの様子です。0.6mmのスズメッキ線は長さ5cm程度で十分です。



コンデンサマイクの極性について...
コンデンサマイクは2極(2P)のものを用意しますが、極性(取り付け方向)があるので注意して下さい。基板の組み付け時に極性を誤りますと電波は発射するものの音が入らなくなります。
下の写真を見ると上下に2極あるのが判ります。そして、下側の端子はパターンにて周りのケーシングにつながっているのが見えるでしょう? このように周りのケースとつながっている端子がアース端子です。コンデンサマイクのメーカーによってはパターンが細いものがあるのでよーく観察して下さい。
上側の端子がマイク出力端子です。




基板の部品面の絵解き配線図

コイルの電池から近い3巻目にコンデンサ5pFの一端をハンダ付けしますが、となりとショートしないよう慎重に取り付け且つ確実におこなって下さい。慎重すぎて作業してしまったために少しの衝撃でコイルと5pFが外れてしまうことがないように!
ハンダするコイルの3巻目をコテで十分あたためてハンダを軽く流しておくと、上手に作業出来ます。
尚、この5pFは基板裏の配線が全て完了してから行なった方がよいでしょう...
トランジスタとコンデンサマイクの取り付け方向には十分気を付けて下さい。

下図の絵解きは回路図とそっくりなので回路図を見ながら作ってみて下さい。

・部品側から見た配置です。




・赤線はハンダ面の配線です
* 回路図と相違がないか確認していくのが成功のポイントです...

配線は部品のリード線を折り曲げて行います。従って直ぐにニッパーで切らず、よく考えて切断していって下さい。基板が小さいので配線は全て部品のリード線の長さで行えるはずです。

完成した基板の様子







いろいろな角度から眺めた様子

←マイクの極性に注意します。
←コンデンサマイクはリード線で支えられて少しだけ宙に浮く感じです。
←コイルを真横から眺めた様子。
←コイルと5pFをしっかり取り付けること。


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