小型FMワイヤレスマイク...page.4/4


4.周辺パーツの配線

ここでの周辺パーツとは、電池ホルダーとスイッチ及び、アンテナリード線です。
前項で製作した回路基板のハンダ面にハンダ付けします。
ハンダ箇所は3箇所だけです。以下の絵解き図を参考にして下さい。

極力、絵解き図の箇所からハンダして下さい。それは場所によって異常発振を起こす可能性があるためです。











5.ケースへ組込み

これまで製作した回路をケースに組み込みましょう。

一旦、全ての回路をケースに入れてみて、

・アンテナリードを通す小穴
・スイッチを取り付ける穴
・マイクに音が入る穴

の3個の小穴を印しておいて、充分に確認した後で、穴をあけます。

電池ホルダーは両面テープで固定することにします。



アンテナを通す穴は1.5mm程度の小穴


スイッチの穴は現物確認


マイクへの音の入り口は3mm〜8mm程度(穴が大きい方が音がクリアです)








アンテナは引っ張られても取れにくいように内側に結びを施します。
回路基板は特に固定しなくても充分(プラスチックケース:SW-55を使った場合)ですが、あまりにガタガタする場合はフタにスポンジを付けるなど工夫すること。




6.調整・動作確認

テスターをお持ちの方は、回路電流は8mA前後になることを確認してみましょう。

調整は発射する電波の周波数を合わせるだけで、これは回路基板に付いているFCZコイルのコアで行ないます。
コアを回す際は「コアドライバー」を使いましょう。

調整時はFMラジオを放送の受からない箇所にチューニング(78MHz〜90MHz)させておき、本機のFCZコイルのコアをゆっくり回します。
FMラジオはモノラルモードで、ミュートスイッチがあればOFFにしておきましょう。


調整時はFMラジオと本機の距離は5〜10メートル程度離しておくことをお奨めします。
同調が合ったかな?と思ったらラジオ側で微調整しましょう。







何度もFCZコイルのコアを回したりしているとコアが緩くなってしまうことがあります。
この場合はコアとコイルの間に輪ゴムの切れ端を噛ませます。
緩くなり過ぎてコアが奥に引っ込んだままで上に持ち上げられない場合は回路基板の裏(コイルの中心位置)の小穴から細い針金を通して押し上げる方向で力を入れておいて、ゆっくりコアを回して取り出します。
コアは小さなものですから、落して転がして見失わないようにしましょう。







最後に...

使用する前にテレビ受像機に悪影響が出ていないか必ず確認して下さい。
悪影響がある場合は周波数を変更して下さい。

アンテナをどの程度にしたらいいのかリード線を交換したりハンダするのは面倒ですから、最初から長めに(1.5m程度)して使用し、徐々に短くして決めた方がいいでしょう。
家の中だけで使う場合はアンテナは短くしても充分実用となります。

尚、アンテナは水平よりも、垂直に真っ直ぐ延ばした方が飛距離が出ます。
また、高いところに設置する方が見通しが良くなり飛距離が出ます。

会議室や商談室などに置いて楽しく使ってください。
会議室であれば人事など、商談室であればお客の本音を聞き取ることができるでしょう。

参考として、下図に本機のスペクトルを載せておきます。
ただし、プローブの調整が正しくないのでレベルは記していません。





@:秋月電子FMステレオトランスミッターキット
A:当ホームページで既に紹介している2石FMワイヤレスマイク
B:既製品FMワイヤレスマイク
C:本機ワイヤレスマイク
となっており、@〜C全てが電源電圧1.5Vで稼動する回路ですが、本機の出力が強いことが判ると思います。





完成の様子


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