高周波増幅付トランジスタ検波ラジオ...page.2/8


パーツリスト

秋葉原では以下のパーツ全てを取り扱う店舗は無いかと思いますが、入手しやすい部品ですから足が疲れることはないと思います。
品名 規格 個数 備考 予算
FET 2SK241(ランク問わず) 1 2SK439Eでも代替可 \100
トランジスタ 2SC1815Y 1 Yランク  \20
バーアンテナコイル PA-63R 1 \350
ポリバリコン ストレートラジオ用(2端子) 1 つまみも同時に購入 \220
コイル 4mH 1 \80
セラミックコンデンサ 0.1μF 12.5v〜50v 2 104と表示 @\20
カーボン抵抗1/4W 2.2KΩ 2 赤赤赤金 @\10
330KΩ 1 橙橙黄金 \10
クリスタルイヤホーン プラグ無し 1 \220
平ラグ 4P 1 全部で8端子です \120
電池ボックス 単3電池1本用 1 \50
単3電池 1 -
プラケース タバコ程度の大きさ 1 \150
その他 ビス・ナット、ビニル線、両面テープ - -




パーツの説明

FET:2SK241、又は2SK439E、トランジスタ:2SC1815Y
 
FETは構造で主にJ-FET(ジャンクション・エフ・イー・ティー:接合型FET)とMOS-FET(モス・エフ・イー・ティー)があり、更に主な特性でエンハンスメントモードとデプレッションモード、及びエンハンスメントとデプレッションを併せたタイプがあります。
しかし、それらの違いは個々のFETのカタログを調べないと解らないために一般のトランジスタと比較すると面倒で使いにくいといった先入観がありますが、一度使うとトランジスタより便利なことも多くあります。使って慣れた方がいいでしょう。今回使用するFET:2SK241はMOS型でエンハンスメントモードとデプレッションモードを併せたタイプのFETで高周波増幅を行なうにはポピュラーなFETです。特性については各自で調べてみて下さい。

2SK241はゼロバイアス時のドレイン電流のバラツキでYランクとGRランクがあります(上の写真を参照)。
いずれのランクも動作することを確認していますのでランクは問いません。

2SK241が入手できない場合は2SK439Eで代替可能です。入れ替えても感度は全く支障ないことを確認しています。
但し、2SK241と2SK439Eはリード線の端子名が異なりますから注意して配線する必要があります。下図参照。

MOS型のFETは静電気に弱い部品ですから購入時は導電性スポンジ(黒いスポンジ)に刺さってくるか、アルミホイルに包まれてくるか、又は導電性の袋に入ってくる筈です。これを怠るパーツ屋は何も知らないか、おちょくられています。使うのは君ですから、しっかりと指摘するか、別のお店に行くといって立ち去りましょう。(下の写真を参照)

←2SK241(2SK439E)は、MOSのためアルミホイル、導電性スポンジ、導電性の袋で渡される


下図にトランジスタ:2SC1815YとFET:2SK241及び2SK439Eの端子名を記しておきます。
特に2SK241と2SK439Eは形状が似ていても端子名が異なりますから「向き」に充分注意して下さい。





バーアンテナコイル:PA−63R
同調回路で使います。PA-63Rはゲルマニウムラジオの製作で良く使用されるので「バーアンテナコイルのPA63Rを下さい。」と言えば直ぐに出てくるでしょう。
リード線は4本ありますが、使うリード線は2本です。後のページで詳しく述べます。コアに針金が付いており、針金を筐体に固定して使いますが、今回は平ラグに半田して固定します。

ポリバリコン
バリコンはバリアブルコンデンサの略で、可変容量コンデンサの事です。軸を廻すことで容量が変化します。バーアンテナコイルと組み合わせて使用し、共振周波数(1/2π√LC)を変化させることで希望の受信周波数に同調します。
バリコンは、ストレートラジオ用と、スーパーラジオ用が存在しますが、今回はストレートラジオ用を購入します。
端子が2つあるのがストレートラジオ用で、端子が3つあるのがスーパーラジオ用です。
バリコンと一緒につまみ(ダイヤル)も購入して下さい。
この時に、バリコンを固定するためのビスとダイヤルを固定するビスで、合計3個のビスが添付されていることを必ず確認して下さい。
「AMのストレートラジオを作るのに使うバリコンと、それに合うダイヤルつまみを下さい。」で通じます。

コイル:4mH(4ミリヘンリー)
4mH(ヨン・ミリ・ヘンリー)のコイルを1個使います。
コイル自体には4mHとそのまま印字してあるか、「402」と表示されています。
「ラジオの製作で使う4mHのコイルを下さい。」で通じます。
とてつもない大きなコイルもあるので写真を参照して下さい。
メーカーで形状や色は様々ですが大きさに大きな変化はないでしょう。

セラミックコンデンサ:0.1μF(0.1マイクロファラッド)
セラミックコンデンサはラジオなど電波を扱う回路に多く使われるコンデンサです。0.1μF(マイクロファラッド)のコンデンサは「104」と表示されています。2個使います。
耐圧(使用電圧の上限)は12.5v〜50vの間で入手可能な安価なものを使って下さい(電源は乾電池1本の1.5vですから)。
500vや1000vのものも存在しますが体積が大きくなり、高価で、使用目的が異なります。

カーボン抵抗1/4W
1/4Wのカーボン抵抗を使いましたが、1/8W品でも充分です。
2.2KΩを2本、330KΩを1本使います。
カーボン抵抗の抵抗値はカラーで表されます。
2.2KΩは赤赤赤金、330KΩは橙橙黄金となっています。
自分でお皿に取って購入するパーツ屋では他の抵抗値と混在されている場合があるので確認してチョイスする必要がありましょう。

クリスタルイヤホーン
写真にあるような色(肌色)をしているのがクリスタルイヤホーンです。写真以外の色をしたクリスタルイヤホーンは私は見たことないです。
プラグが付くものと、無いものがあります。今回は平ラグに直に半田するのでプラグ無しのものを購入します。
クリスタルイヤホーンは単にイヤホーンでも量販店などでは販売していません。電子パーツ屋で売られています。

クリスタルイヤホーンは今ではロッシェル塩などの結晶を使った圧電素子で構成されています。

平ラグ
4P平ラグとは、全部で8個のラグがあるものを差します。4P平ラグが無い場合はもっと探すか、5Pや6Pのものを購入して切断して使います。

電池ボックス,単3電池
私は単3電池を使いましたが、単4電池でも結構です。1本使います。
使う電池に合わせて電池ボックス(1本用)も購入します。
電池ボックスは両面テープでケースに固定しました。

プラケース
私は東急ハンズで購入しました(3号プラケース)。タバコ程度の大きさです。
タッパウェアでもよいでしょう。金属ケースは避けて下さい。

その他
ビニル線は工作に使う細いものを使います。長さは20cmもあれば充分です。
ビス・ナットは平ラグを固定するのに使います。2組用意します。ビスの長さは15mmで充分です。
両面テープは電池ボックスの固定に使います。


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