オペアンプの高電圧出力化

容易に入手できるオペアンプの電源電圧は高くても±22Vでしょう。
高電圧のオペアンプはありますが大変高価で個人が容易に買えるのでもありません。

下図はプッシュプルタイプで高電圧出力を実現する簡単な回路です。

オペアンプの出力電圧は電源電圧よりも若干少ない値です。
これを±20Vや±30Vなど高い電圧をスイングさせるには外付け回路を用意して電圧増幅を行なわせる必要があります。

この電圧増幅度は、希望の出力電圧とオペアンプの出力電圧を良く考えておきます。

例えば±30Vの出力電圧を希望する場合、オペアンプのレスポンスがいい(又はダイナミックレンジが充分確保できる)出力電圧が±5V前後までと感じたならば、外付けの高電圧回路の電圧増幅度は6倍にする。といった具合です。

下図の回路では、外付けの高電圧回路の電圧増幅度はRb/Raで求められます。

上図、外付け回路は反転増幅ですから負帰還はオペアンプの正入力になることに注意します。
高域において位相ズレが発生する場合はNF回路で補正します。
尚、オペアンプの入力端子には過大な電圧が掛からないようにNF回路を決定する必要があるのはいうまでもありません。

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