2石短波ラジオ...page.5/5


組み付けと配線

配線を行ないながら組み付けます。
回路基板以外のパーツをプラスチックケースに組み付けて配線するとスッキリまとまります。
極力短く配線することがポイントです。
下図の絵解きを見ながら回路基板のA〜Iに結線します。






以上の配線が終わりましたら、電池とツマミを取り付けて完成です。
次の配線の様子を参考にしてみて下さい。

配線の様子






完成した様子





聞き方

アンテナ端子に5メートル程度のビニルコードを接続します。ビニルコードは出来れば屋外に出すことをお勧めします。また、ゲルマニウムラジオの項で紹介している電灯線アンテナを利用すると良い結果が得られます。
イヤホン端子にはクリスタルイヤホンを接続しておきます。
電源スイッチを入れると同時に「カチッ」と音がしてかすかに「サー」というノイズが聞こえます。
クエンチングボリュームを中間の位置としてバリコンを回し何か聞こえたかな?と思ったらクエンチングボリュームを細かく調整して最高感度になったら、再度バリコンを回して微調整します。
バリコンの位置によってクエンチングボリュームの最高感度の位置が異なるのでかなりコツが要ります。

いずれにしましてもチューニングには根気が必要となります。クエンチングボリュームで発振スレスレに近づくと感度良くなりますが、あまり欲張って更にクエンチングボリュームをいじると完全に発振してしまいますので程々にして聞きましょう。

短波放送帯では昼間は国内の放送が中心となり競馬中継などが入感しますが、夜になると電離層が作用して海外の放送が中心となり、国内の放送が殆ど聞こえなくなります。時折、日本語が聞えてきても海外の日本語による放送だったりします。このため、聞くのは夜をお勧めします。

ある一つの星を見つめると光の色が白や青、赤とキラキラ変化したり明るくなったり暗くなったりする現象をフェージングといいますが、短波放送でも電離層による複数の反射の影響でフェージングが起こり、今まで聞えていた放送が少しづつ聞えなくなり、じっとしていると再び聞えてくるといったことがあります。

簡単な回路ではありますがチューニングの仕方によってはかなり感度の良いラジオとなりました。

クリスタルイヤホンを2個用意し、並列に接続することで恋人や友人などと2人で聞くことができます。



追記...2002.11.25mon

メールや掲示板で当回路は「超再生検波」ではなく、「再生式検波」ではないかと2,3件のご指摘がありました。
私も勉強不足でして実は「再生式検波回路」はあまり良く知りません。
「再生式検波」や「超再生式検波」の仕組みについてはネットで検索、専門書で調べる若しくは掲示板でご質問されたく、貴方の課題として下さい。
何れにしましても当回路は「超再生式」ではなく「再生式検波回路」です。ホームページの記述は全て「再生式検波」と訂正しました。


ご感想など掲示板または、アンケートに入れて頂ければ幸いです。

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