Hi-Fiで楽しく使えるヘッドホンアンプ...page.6/6


5.動作確認

ACアダプターやDCジャック付き電池ホルダーは6V〜15V程度のものを用意して下さい。
再度、ACアダプターと製作した回路のプラスマイナスに間違いがないか確認して下さい。

電源スイッチをONしてパイロットランプが点灯するか確認して下さい。

テスターをお持ちの方はヘッドホンを接続する前に、ボリュームを絞った時のヘッドホン端子の出力が数10mV以内に収まっていることを確認してみましょう。

失敗しているか心配の場合は壊れてもいいヘッドホンを利用するか、8〜16Ωの小型スピーカーを接続しても構いません。

ヘッドホンを挿してボリュームを絞った状態でノイズが聞えないことを確認して下さい。
適当な音楽ソースに接続してボリュームをゆっくり上げて綺麗な音で聴こえることを確認します。

ローブーストスイッチを有効にすると低音楽器が前に出て聴こえることを確認して下さい。
ハイブーストスイッチを有効にすると高音楽器が前に出て聴こえることを確認して下さい。
双方のスイッチを有効にするとラウドネスの効いた迫力ある再生音になることを確認して下さい。

ローブーストスイッチを有効にして低音再生と同時に異常音が聞こえたらダイアフラムの振幅オーバーでヘッドホンの過大入力ですから直ちにボリュームを絞って下さい。ヘッドホンを劣化させたり破損させる恐れがあります。
このためローブーストスイッチは小さな音量で迫力不足のときに活用するといいでしょう。




ブーストスイッチが有効・無効に関わらず、いい音を聴かせます。



6.トラブルシューティング

・聴き疲れする
発振している可能性があります。R9:62KΩに並列に5pF〜47pF程度のコンデンサを接続して無駄な高域を増幅させないよう試みて下さい。
根本的にオーディオ周波数外の高域の侵入を避けたい場合はR2:33KΩに22pF〜220pF程度のコンデンサを接続して下さい。
いずれもヒアリングを繰り返して最適な容量にして下さい。

・ローブーストを効かせてしばらくすると音が割れる
オペアンプのオフセット電圧が異常に大きい場合に発生し、仮想グランドの電位が変動するためです。
電源電圧を上げるか、オペアンプを別の品種に変更して下さい。
又は、本格的な電源回路を検討して下さい。

・ローブースト、ハイブーストの効きを変更したい
最初に説明したCRフィルターの項を参考にカットアンドトライして下さい。

・オペアンプ個々にパスコンがない
心配性の方は各自で取り付けて下さい。
周波数特性の異なる電解コンデンサとフィルムコンデンサを取り付けると完璧でしょう。




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