実験用直流安定化電源...page.2/10


部品リスト

* 高価な部品を使いますが、素晴らしい物が出来ます。
品名 型番 個数 備考 予算
可変電圧3端子
レギュレーターIC
LM350T 1 NS社
(TO-220用絶縁ブッシュ,
絶縁シリコンシート別途用意)
\200
ブリッジ整流器 S10VB20 1 新電元 \200
シリコンダイオード 10D1 2 相当品で可 @\30
電解コンデンサ 4700μF
50V
1 ラグ端子・ブラケット付き \900
1μF 50V 2 @\50
マイラーフィルム
コンデンサ
0.1μF 50V 1 104と表示 \40
1/4Wカーボン抵抗 120Ω 1 茶,赤,茶,金 \10
トランス HT243 1 トヨデン \2600
多回転ボリューム 22HP-10
5KΩ
1 Sakae(10回転) \1600
ボリュームのツマミ 1 \100
直流30V
電圧計
MR-38
DC30V
1 東洋計測器 \1800
直流5A
電流計
MR-38
DC5A
1 東洋計測器 \1800
リード線 各5色 - 少し太目の多芯コード -
プラグ付き
電源コード
7A 125V 1 3メートルの物 \250
コードブッシュ 1 電源コードが通る物 \20
縦ラグ 1L4P 1 \80
ヒューズホルダー 1 \150
ガラス管入りヒューズ 3アンペア 1 ホルダーに合うサイズ \20
陸軍端子(赤) 1 \150
陸軍端子(黒) 1 \150
トグルスイッチ S-2A 1 Nikkai(日本開閉器) \250
スパークキラー S1201 1 0.1μF+120Ω内蔵 \150
ネオンランプ(赤) AC100V 1 ブラケット・抵抗入り \150
ネジ類 径3mm*長さ10mm 8組 ナット,ワッシャ @\20
径3mm*長さ15mm 1組 \20
ケース CU-23 1 タカチ \2000




部品の外観

可変電圧3端子レギュレーターIC:LM350T...エルエムサンゴーマルティー
ナショナルセミコンダクターのICで可変電圧ICとしては有名です。
形状はTO-220パッケージといい、良く見かける形です。フィンも金属で、真中の端子と同電位(Vout)となります。
かなり熱を発生しますので本来は放熱器に取付けて使用しますが今回は金属製ケースを使用し、ケースに直に取付けて放熱をします。
しかし、先程説明したようにフィンと真中の端子(Vout)と同一ですから、フィンと金属ケースは絶縁しなければなりません。必ず、下図のようにケースと絶縁するよう取付けて下さい。
従って、LM350T購入時にTO-220用絶縁ゴムシートとブッシングも同時に購入して下さい。
フィンとケースがショートすると必ず失敗します!


ブリッジダイオード
回路図上にダイオードが4つ集中している部分で、4本のリード線が出ています。今回使用したのはメーカー:新電元で「S10VB20」というものです。このダイオードは10A流せる製品です。その他のメーカーにも多くのブリッジダイオードがありますので入手できるもので結構です。10アンペア程度のものを選んで下さい。
(〜),(〜),(+),(-),の4本のリード線で、回路図からも判るよう、(〜)と(〜)に交流電圧を入力して、(+),(-)から直流として取り出します。
取り付け方は下図の様にビス・ナットでケースに固定します。LM350Tの取り付けと違い、ケースと絶縁する必要はありません。


シリコンダイオード
IC保護のために使用します。一般整流ダイオードで結構です。
10D1相当品と言えばいいでしょう。種類は数多くあります。2本必要です。
ダイオードは下図のようにアノード電極からカソード電極の方向にしか電流を通さない部品です。実物はカソードマークがあります。いろいろな色のカソードマークがありますが一目で判断できるでしょう。取り付け方向に注意して下さい。


ブロック型電解コンデンサ
写真の様に取付け金具が付いている電解コンデンサです。4700μF(マイクロファラッド)で耐圧50Vのものを1個使います。
殆どの電解コンデンサにはプラス,マイナスの極性がありますが、ブロック型電解コンデンサでは端子に黒色のマークがある端子がマイナス極です(上の写真の右側を参照)。極性を間違えると破裂する恐れがあるので十分注意して下さい。

尚、エッチング技術が進んで小型になり4700μF 50V程度ではブロック型が入手しづらいことがありますが、耐圧は50V以上でも結構なので作り易さの点から極力ブロック型を探して下さい。

ブロック型電解コンデンサは購入すると取り付けバンドが端子付近に付いていますが、下の写真のように取り付け直して下さい。


電解コンデンサとマイラーコンデンサおよび抵抗
普通の電解コンデンサで1μF耐圧50Vのものを2本使います。マイラーコンデンサでは0.1μF耐圧50Vのものを1本使います。
0.1μFは、104と表示されています。
抵抗は1/4Wの120Ωを1本使います。カラー抵抗表示で抵抗値が示され120Ωは、茶,赤,茶,金です。

トランス
HT243といい、メーカーはトヨデンのトランスです。2次巻線は6V,12V,15V,20V,24Vの5つのタップ(端子)があり、3Aの電流が取り出せるものです。
今回は20Vのタップを使いました。
尚、HT243に限らず他のメーカーでも多く出ています。

多回転ボリュームとツマミ
多回転ボリュームは普通のボリュームと違い、数回転させて使うボリュームです。ポテンショメーターとかヘリカルボリュームとも呼ばれます。
抵抗値は5KΩ(キロオーム)です。メーカーは問いません。私は「Sakae」の22HP-10の5KΩを使いました。
当回路は出力電圧を約1.5V〜20Vまで変化できますが、普通のボリュームですとシャフトを1回転もしないで0〜5KΩに変化しますのでちょっと動かしただけで大きく電圧が変化して出力電圧の調整がしにくいばかりでなく安定して動作している回路に誤ってボリュームを廻した場合に出力電圧が大きく変化して回路を破損する恐れが生じます。
このために0〜5KΩをシャフト10回転で変化させる多回転ボリュームを使った次第です。
購入した多回転ボリュームに合わせてツマミも購入して下さい。

電圧計・電流計
メーカー:東洋計測器のMR-38シリーズで、直流30V電圧計と直流5A電流計を使いました。
電子パーツ屋であればMR-38シリーズのメーターは有ると思います。希望の30V計や5A計の在庫が無い場合は取り寄せてもらいます。

リード線・プラグ付き電源コード
配線に用いるリード線は3〜5Aに耐えるものを使用して下さい。リード線は誤配線を避けるため5色用意して下さい。長さは各色1メートルあれば充分です。
プラグ付き電源コードは125Vで7A以上のものを使用します。長さは2メートルと3メートルの2種類があるとおもいます。好みで選択して下さい。

コードブッシュ
金属ケースに穴を開けてプラグ付き電源コードを通すのですが、穴開け加工のままコードを通すとコードの被服が傷付き、感電事故やショート事故になる恐れがあります。
必ず下図の右の様、ケースに穴あけ加工した部分にコードブッシュを取付けてコードを保護して下さい。


縦ラグ
写真の様、1L4Pの縦ラグを使います。縦ラグには小大で2種類がありますが大きい縦ラグを使って下さい。大きい方が製作し易いです。
1L4Pとは、写真の様に、1つのL型端子と4つの端子があるものを言います。端子自体は5つです。

ヒューズホルダーとガラス管入りヒューズ
ガラス管入りヒューズには一般に、長さ20mmのミゼットヒューズと呼ばれる小さなタイプと、長さ30mmの2種類があります。
3アンペアヒューズであればどちらでも結構です。
但し、ヒューズホルダーも購入したヒューズの形状に合った物を選んで下さい。

陸軍端子
DC出力電圧を取り出す端子で使用します。プラス(赤)とマイナス(黒)で2個購入します。
金属ケースに取付けますが下図の様に金属ケースとは絶縁される物を選択して下さい。


トグルスイッチ
AC125V 6A以上のスイッチを選択して下さい。尚、この規格であれば意外と小型なトグルスイッチでも出回っていますが、小さいスイッチですと仕上がりが貧弱に見えてしまいます。見た目に頑丈な大きめのものを選ぶといいでしょう。
数多くあるので仕上がりのデザインを考えて好みのものを選んで下さい。
私はメーカー:Nikkai(日本開閉器)のS-2Aといい、AC125V15Aのものを用意しました。

スパークキラー
スイッチやリレーなど機械的な接点に発生する火花を抑える部品です。接点に火花が発生しますと接点部に酸化皮膜が形成されて接触不良となるのを予防することができます。当回路では電源スイッチに使用しました。
今回用意したのはS1201といい、安価で入手できます。

ネオンランプ
トランスの1次側に並列に接続して電源のON時に点灯させます。
パネルに取付けるので必ずブラケット入りを購入します。発光色は好みで選んで下さい。
購入時は抵抗内蔵であることを確認して下さい。

ネジ
径3mm長さ10mmのビスとナット・ワッシャを8組,径3mm長さ15mmのビス・ナット・ワッシャを1組使います。
長さ15mmのビスはダイオードブリッジの取付け時に使います。
長さ15mmに統一しても結構です。

ケース
タカチのCU-23を用いました。大きさは、幅180mm・高さ120mm・奥行き250mmです。
前後のパネルと底は材質がアルミで、サイド側面と天板はスチルです。尚、スチルの方は加工しません。
別のケースを使う場合は同程度の大きさ若しくは大きめのもので加工し易いアルミ材質を奨めます。


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