RIAAアンプ時定数

今時にRIAAアンプを作る人は極少数と思います。
しかし、オーディオ回路でプリアンプといえばRIAAアンプのことを指すほど重要な回路です。

ここでは一般に入手できる数値の抵抗とコンデンサを使ってRIAA偏差±1dBの負帰還回路だけを紹介します。
当然ながらMMカートリッジ向けです。



上図の定数では、1KHzで約35dB、低域での最大利得は約55dBにも及びますから、開ループゲインは低域の最大利得よりも30dB程度高い増幅器が理想といえます。
開ループゲインが低いと低域での歪みが増加するからです。

低域でのゲインが高いということはドリフトに充分留意した増幅器を用意する必要があるということです。このことからも小さなチップとなって熱結合も完璧なオペアンプを使うのは良い選択といえるでしょう。

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