タイマーIC、555によるハイエッジパルス生成

ある制御回路で他の機器を制御する際にパルスによる信号でないとうまくコントロールできない場合はあるでしょう。
そのようなインターフェイスを手助けするにはタイマーIC555は非常に役に立ちます。

なぜならば、タイマーIC555は動作電源電圧が5V〜15V(C-MOS版は1.5Vから)と広範囲であることと、出力電流が200mA(C-MOS版は100mA)と大きく取れるからです。

下図はハイエッジで一定のパルスを出力するものです。



上図のタイムチャートから普段の入力はローレベルであるとします。
この状態では、4ピンのリセット端子も2ピンのトリガ端子もローレベルのため出力はローレベルのままです。

入力がハイレベルになると、まず4ピンのリセット端子がハイレベルとなり、2ピンのトリガ入力端子のトリガ待ちとなります。
しかし、2ピンのトリガ端子は2.2KΩと220pFにより遅れてハイレベルとなるので、その間は一瞬ローレベルですからトリガが掛かり、出力にはTの時間だけパルスが出力されます。Tは次式で求めます。

T=CR

上図タイムチャートのP点は出力が出ている時に入力がローレベルになった場合を示しています。
入力はリセット端子に直結していますから出力が出ているときでも入力がローベルになると出力も強制でローレベルになります。

出力は100mAも取れるのでフォトカプラを介す事で、様々な家電製品をコントロールできますね。

タイマーIC555のトリガ方法は通常は、4ピンのリセット端子をハイレベルとしておき、2ピンのトリガ入力をCRによる微分回路を介してトリガしますが、この場合では入力のC:コンデンサの値を決定するのに悩むでしょう?
上図の回路では入力の波形がゆっくりしたものであれば2.2KΩと220pFはラフな値とすることが可能です。

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