簡単なフローフラッシャー回路

フリップフロップやカウンタ、デコーダーIC、又はマイクロコントローラーなどを使わずに、シュミットリガゲートだけで簡単に構成できるフローフラッシャー回路です。
しかも、好きなだけ何個でもLEDを追加できます。
看板のイルミネーション、その他電飾に応用できるよ。

動作電源電圧範囲の広い(2V〜約6V)ハイスピードC-MOSの74HC14を使ってみましょう。
74HC14の内部構成は図1の通りです。1個の74HC14で6個分のシュミットトリガゲートが封入されています。
シュミットトリガゲートの動作については電子工作コンテンツ「水位報知器」を参照して下さい。

【図1】





基本回路を図2に示します。
SWを押下してトリガーを加えるとLED1〜LEDnの順に光が走ります。
面白いのは、最後にLEDnが点灯する前に再度SWを押下してトリガーを加えると追うように光が走るのです。
その様子はバケツリレーです。
74HC14を1つだけの場合は6個のLEDだけですが、複数の74HC14を使って沢山のLEDを接続すると楽しいでしょう。

光が走る速さは0.1μFと470KΩを増減して変更できます。算術して決定するよりも実験回路を組んでカットアンドトライで決定するほうがいいです。
定数次第で、加速させたり減速させるような光り方を可能にします。

【図2】





図3はシュミットトリガゲート1つで発振回路を構成して自動的にトリガーを掛けるようにした回路です。
トリガーする間隔は2.2μFを増減してみて下さい。

74HC14を1つだけの場合は5個のLEDだけとなりますが、複数の74HC14を使って沢山のLEDを接続してみて下さい。
例えば、74HC14を2つ使えれば11個のLEDが扱えます。

【図3】





発展回路を図4に示します。
これまでは1個のシュミットトリガゲートに1個のLEDですが、2〜3個のLEDを接続して、配置を考えれば綺麗な流れるLEDサインが作れるよね。

【図4】





ところで、図1の回路をリング状に結線しても常にグルグル回るようにLEDは光ってくれません。
これが何故なのか、どうすれば可能なのか考えてみてね。

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