イヤホン式ICラジオ...page.4/8


1.ラグ板回路の製作

最初にラグ板の電子部品配線図を下図に示します。
ラグ板による工作に馴れている方は当図を参考に製作して下さい。
図中の「J」とはジャンパー配線を意味します





作業の約束事
ここからラグ板の製作手順を詳しく記述します。

説明を進める上で以後は「ハンダ付け箇所」を下図のように記号で記述することとします。
この番号はラグ板に記入する必要はありません。また、ラグ板に左右の向きはありませんので貴方が確定して下さい。





まず、ラグ板による工作の「コツ」を私なりに列記します。

ポイント1 リード線はパーツの根元から折り曲げないこと。
ヒビが入ったりしてパーツの信頼性が低下する恐れがあるためです。
特にトランジスタやICに注意します。
ポイント2 ラグ板の「穴」に所定の本数が埋まったところでハンダ付けを実施すること。
リード線を挿入する都度ハンダ付けすると次のパーツのリード線のハンダ付けが面倒となるためです。
尚、ハンダ付けは「穴」が完全にふさがるまでハンダを盛ること。
ポイント3 パーツのリード線は長いまま使わないこと。
他のパーツのリード線と接触することがあり、動作不良の原因となるためです。
当然、ケースの高さ制限以内に納まるように組み上げること。
ポイント4 パーツの配置は「美しく見せる」ことを意識しながら作業を進めること。
ハンダ付け時はコテの胴体部分で他のパーツに接触させて焦がさないよう注意する。
一つ一つの部品にお金がかかっていることを忘れないこと。
ポイント5 ハンダゴテは30W程度のものであればコテを当てる時間は気にしなくてもよい。
コテの温度によるパーツ破損は皆無なので納得できるハンダ仕上げを心掛けましょう。
ポイント6 ハンダ付けをした後にラグ板の下側に突き出たリード線をニッパーでカットする。
切り落としたリード線は後で使える場合があるので完成まで捨てないでおく。



絵解きによる作業手順
手順 取り付け部品 絵解き図 ハンダ付け箇所
1 抵抗 抵抗に取り付け方向はありません。

3B
4B
11B
2 ジャンパー 手順1で切り落とした抵抗のリード線を使う。
5B
3 セラミック
コンデンサ
セラミックコンデンサに取り付け方向はありません。
6B
8B
4 電解
コンデンサ
取り違い、極性に注意すること。
2B
9B
10B
11A
5 半導体 取り違い、方向に注意すること。
2A
3A
4A
8A
9A
10A



これまでのラグ板の絵解き図です




いろいろな角度から見た写真です



パーツをラグ板に配置する際に、あらかじめ都合よいようにリード線を曲げておくとよい。








私が用意したケースの高さは低いので、電解コンデンサは横に寝かせるように配置しました。








裏側はスッキリしています。


パーツのリード線同士が接触(ショート)していないか確認のこと!!!


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