LCメーター...page.6/7


3.プログラムの書き込み

lc_meter.zip

2010/01/11:LCDモジュールによって異常表示される不具合を修正(HEXコードもビルド済み)。電子メールで指摘いただきました。ありがとう!

上のファイルの中のlc_meter.hexファイルをPICライターで読み込むと、プログラム領域とEEPROM領域にデータが入りますので全てデバイスに書き込んで下さい。
コンフィギュレーションビットは、2FE2、3FFFです。

LCDモジュールの制御はPICマイコンで知られる後閑さんのところの関数を改変(EEPROMに埋め込んだキャラクタコードを出力)した程度です。
この場でお礼申し上げます。

後述するEEPROMアドレスの変更・ハードウェア変更で、貴方のオリジナル測定器に仕上げて下さい。
変更しないでプログラムを書き込むと私の名前が出ちゃうよ!
プログラム領域のデータは変更しないで下さい。動作しなくなります。



4.EEPROMアドレスマップ

アドレス 初期値 活用方法
0x2100 03(Upper) 校正用コンデンサ:C4の値(pF)を設定。初期値は1000(pF)。
設定変更する必要は殆どないが、神経質な方はC4の値を測定して変更できる。
この場合、できるだけ1000pFに近いコンデンサが望ましい。設定は16進数で行なう。
0x2101 E8(Lower)
0x2102 3C 電源ON時、スタートアップ表示の表示時間設定。初期値は3秒。
設定範囲は0〜255(FF)で、設定値×50mSとなる。0に設定すると表示されない。
0x2103 14 電源ON時、Ccal、Cref、Lrefの確認表示時間。初期値は1秒。
0x2100、0x2101で設定しているCcal、0x21F0〜から呼び出したCref、Lrefの表示をさせる時間。
設定範囲は0〜255(FF)で、設定値×50mSとなる。0に設定すると表示されない。
紛らわしい場合は0にするとよい。
0x2104 14 キャリブレーション実行中のCref、Lref確認表示時間。初期値は1秒。
設定範囲は0〜255(FF)で、設定値×50mSとなる。0に設定すると表示されない。
0x2105 28 キャリブレーション成功時の表示時間設定。初期値は2秒。
設定範囲は0〜255(FF)で、設定値×50mSとなる。0に設定すると表示されない。
0x2106 28 キャリブレーション失敗時の表示時間設定。初期値は2.1秒。
設定範囲は0〜255(FF)で、設定値×50mS+100mSとなる。
0に設定しても最低0.1秒表示する。
0x2110〜
0x211F
LC meter スタートアップ表示の1行目。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2120〜
0x212F
by y.ishizuka スタートアップ表示の2行目。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2130〜
0x213F
Inductor コイル測定中、1行目の表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2140〜
0x214F
Not measured コイル測定中、未測定時の2行目表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2150〜
0x215F
Capacitor コンデンサ測定中、1行目の表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2160〜
0x216F
Out of range 測定範囲を越えたときの2行目表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2170〜
0x217F
Calibration... 校正実行中、1行目の表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2180〜
0x218F
          wait 校正実行中、待機時2行目の表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2190〜
0x219F
          Done 校正実行中、校正が成功した時の2行目の表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x2190〜
0x219F
          Error 校正実行中、校正が失敗した時の2行目の表示内容。
最大16文字設定可能。尚、00又はFFにすると文字列終了と判定させた。
0x21F0〜
0x21F3
変更不可 校正内容:f1(Fref)が書き込まれる。・・・LONG形式
0x21F4〜
0x21F7
変更不可 校正内容:Lrefが書き込まれる。・・・FLOAT形式
0x21F8〜
0x21FB
変更不可 校正内容:Crefが書き込まれる。・・・FLOAT形式


【参考】秋月電子で販売されるLCDモジュール:SC1602/SD1602が扱えるキャラクターコード





5.ハードウェアによる仕様変更

PIC16F886 初期値 活用方法
4ピン(RA2) Hレベル コンデンサ測定時の接頭語選択。初期値(Hレベル)はpF/nF。
LレベルにすることでpF/uFの接頭語となる。
pF/nFでは999pFを越えるとnFとなる。
pF/uFでは9999pFを越えるとuFとなる。
頻繁に変更する場合はショートピン、ディップスイッチ及びトグルスイッチを設けるとよい。
5ピン(RA3) Hレベル コイル測定拡張モード。
初期値は0.1uH(100nH)〜の測定だが、Lレベルにすることで1nH〜測定可能となる。
ただし、1nH〜測定にすると測定リード線や周波数変動の影響で校正値が刻々とズレて使いづらくなる。
頻繁に変更する場合はショートピン、ディップスイッチ及びトグルスイッチを設けるとよい。


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