オペアンプを使ったヘッドホンアンプ...page.5/6


3.周辺パーツの配線

ここで記述する周辺パーツとは、回路基板に結線する全てのパーツを指します。
配線図を下図に示します。

信号の流れを考えて配線して下さい。
同電位であれば何処に接続してもいい、という考えはしないで下さい。
適当な配線ではノイズ発生やリンギング、異常発振を引き起こす原因となります。
これはオーディオ回路に限ったことではありません。



・ボリュームの構造について
高級タイプを除き、2連ボリュームの殆どは下図の様子になっています。
ボリュームは反時計方向に廻すと音量が小さくなり、時計方向に廻すと音量が上がるようにするのが慣例です。
すなわち、図中の端子1がグランド(アース)側に接続されます。
端子2を内部回路(次段)へ、端子3を信号源(前段)に接続して使います。
端子2と端子3を入れ替えて使うと、低域の減衰、ノイズの増加だけでなく、前段では過負荷となりトラブルの原因となります。




・トグルスイッチの接点について
トグルスイッチの接点は下図の様子になっています。
トグルスイッチによる電源のON/OFFでは、レバーを上にした時に電源が入るようにするのが慣例です。
また、機能のON/OFFでも、レバーを上にした時に機能が有効になるようにするのが慣例です。
今回の「ローブースト機能」では、接点がONで「ローブースト機能無効」、接点がOFFで「ローブースト機能有効」となります。
上記の記述と下図を参考に、どの端子を使えばいいのか良く考えてみて下さい。

















上の2つの写真のようにパネルのみで配線できる箇所は済ませておくとよい。











オペアンプを向きに注意して挿入しておく。





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