ストレート式ICラジオ...page.2/6


部品リスト

品名 型番 個数 備考 予算
ラジオIC LMF501T 1 ミツミ製 \200
低周波電力増幅IC LM386N-1 1 ナショナルセミコンダクター製
* 部品の外観を参照
\200
発光ダイオード 赤色なら何でも可 1 \40
小型コイル 270μH 1 \120
電解コンデンサ 220μF 16V 2 部品の外観を参照 @\120
10μF 16V 1 \80
1μF 50V 1 \80
マイラーコンデンサ 0.1μF 50V 1 104と表示 \40
セラミックコンデンサ 0.1μF 50V 2 104と表示
* 25V品でも可
@\40
0.022μF 50V 1 223と表示 \40
1/4Wカーボン抵抗 10Ω 1 茶,黒,黒,金 \10
2.2KΩ 2 赤,赤,赤,金 @\10
100KΩ 1 茶,黒,黄,金 \10
ユニバーサル基板 ICB-90 1 サンハヤト \170
スチロールケース No.4 1 110mm*75mm*30mm \170
ポリバリコン ストレートラジオ用 1 * ツマミも一緒に購入のこと \260
スイッチ付きボリューム 10KΩ 1 * ツマミも一緒に購入のこと \200
スピーカー(8Ω) 口径50mm 1 * 取り付け爪も購入のこと \300
ビス・ナット 径3mm*長さ10mm 9組 -
小型ターミナル 1 \50
L型金具(中) 1 * 電池の固定に使用する \20
配線材料 電子工作用 少し 黒,赤,緑,黄,の4色 -
電池スナップ 006P電池用 1 \40
006P型9V電池 1 \170




部品の外観

ラジオIC LMF501T
ミツミ製のICです。小型トランジスタと形状がそっくりな3端子のICです。この中には入力バッファ,3段の高周波増幅,検波回路が集積されています。
ストレートラジオ回路ですが、AGC(オート・ゲイン・コントロール)回路もあり、AM放送帯を均一に感度良く聴くことができます。

このICは電源電圧1.5V前後で稼動させます。

オーディオ電力増幅IC LM386N-1
ナショナルセミコンダクター製のICです。
出力電力は約0.5Wで、電池を使用した機器に適したオーディオパワーアンプICで私は良く利用しています。
LM386Nには、「LM386N-1」,「LM386N-3」,「LM386N-4」があり、それぞれ動作電圧と出力電力が異なります。
動作電圧 出力電力(歪み10%時)
LM386N-1 4V〜12V 325mW(8Ω負荷) 電源電圧6V時
LM386N-3 4V〜12V 700mW(8Ω負荷) 電源電圧9V時
LM386N-4 5V〜18V 1000mW(32Ω負荷) 電源電圧16V時
電池を長持ちさせることを考えると、「LM386N-1」を選択したいところです。
尚、セカンドソース(ライセンスを得て同じ仕様のICを製造)として新日本無線(JRC)より「NJM386D」,「NJM386BD」がありますが、いずれも最低動作電圧は4Vなのでどちらを選択しても結構です(動作電圧の上限が異なる)。
ここで使用するIC(LM386N-1)は、ピン(端子)が8pinあり「ムカデ」に似た形状(パッケージ)をしています。このようなパッケージを「DIP(デュアル・インライン・パッケージ)」といい、各ピンの間隔は2.54mm(1/10インチ)です。
DIPタイプICのピン番号の数え方は下図の通りです。

また、たいていのDIPタイプのICは新品時、ピンが広がっているので下図の様に真っ直ぐになるよう手直ししておきます。


発光ダイオード(LED)
アノードからカソード方向に電流を流すと(順方向)、発光する部品です。いろいろな色がありますが、必ず「赤」を使用して下さい。メーカーはどこでも結構です。私は径5mmのメーカー不明(東芝?)のLEDを使いました。

今回の製作で用いるLEDは単に光らせるだけではありません。LEDは点灯時、アノード-カソード間の電圧がほぼ一定になり、赤色LEDでは1.8V〜2Vとなります。この電圧でLMF501Tを動作させています。当然、電源ON時のパイロットランプにもなるので一石二鳥です。

* LEDの極性を誤って取り付けると当然LEDは光りませんが、LMF501Tには9Vが加わり、ラジオとして機能しませんので下図を参考に取り付けの極性(向き)を間違えないで下さい。


小型コイル
270μH(マイクロヘンリー)のコイルを1個使います。
バリコンと並列に接続して同調回路を構成します。
お店の人には「ラジオを作るのに使う、270マイクロヘンリーのコイルを下さい...」で通じます。外観はメーカーにより様々で写真と全く同じコイルにする必要はありませんが、なるべく小型のものを購入して下さい。
270μHがない場合は、270μH〜330μHの間で結構です。

電解コンデンサ
電解コンデンサは計4個使います。電解コンデンサの説明については「電子ブザー」のpage.2を参照して下さい。電解コンデンサには極性があるので取り付け方向に注意します。

電解コンデンサには耐圧があり使う回路電圧より高いものを選びます。ただし、無闇に高い電圧の品種を選ぶとコストが高くなるばかりでなく、部品自体の大きさも大きくなるので適度な耐圧にします。
今回の電源は9Vなので耐圧16Vのものを使いました。但し、1μFについては耐圧16Vは殆ど売られていませんので耐圧50Vで結構です。

尚、220μFについては小型のものを選んで下さい。日本ケミカルコンデンサ(通称:日ケミ)の「SMGシリーズ」又は「KMGシリーズ」が小型です。

マイラーコンデンサ
誘電体にマイラーフィルムを使ったコンデンサです。耐圧は50Vが一般的で最も入手しやすいです。
使う容量は0.1μF(マイクロファラッド)で「104」と表示されています。

セラミックコンデンサ
誘電体に磁器を使ったコンデンサです。耐圧は50Vが一般的で最も入手しやすいです。
使う容量は、0.1μF(104と表示):2個と、0.022μF(223と表示):1個です。

1/4Wカーボン抵抗
抵抗値はカラー抵抗表示で表されます。

10Ω(オーム) : 茶,黒,黒,金 : 1本
2.2KΩ(キロオーム) : 赤,赤,赤,金 : 2本
100KΩ : 茶,黒,黄,金 : 1本

* 抵抗器は電流を制限する部品ですが電子回路で使う抵抗の役割の殆どが、「必要な電位を作成する」ために用いられています。

ユニバーサル基板 ICB-90
サンハヤトのユニバーサル基板で「ICB-90」を使います。大きさは、45mm*90mmです。
写真のように真中で割って片方の半分(大きさ : 45mm*45mm)を使います。
友達と2人で作るといいでしょう。

スチロールケース(プラスチックケース)
大きさが、110mm*75mm*30mmのものを使います。この手のケースは電子パーツ店でどこでも置いてあります。

ポリバリコン
軸を回すことでコンデンサの静電容量が変化する部品です。
スーパーラジオ用(3端子)とストレートラジオ用(2端子)の2種類があります。今回はストレートラジオを作るので2端子のストレートラジオ用を購入して下さい。
バリコンを固定するための小ネジ2本が同梱されていることを確認して下さい。
また、ツマミも一緒に購入します。ツマミを固定するための小ネジが同梱されているか確認して下さい。

スイッチ付きボリューム
回転させることでスイッチが入り、抵抗値が変化する部品で、電源スイッチと音量調整として使います。
抵抗値は10KΩのものを購入します。端子は5つあります。

スピーカー
口径が50mmのスピーカーを使います。インピーダンスは8Ωです。
取り付けるための「爪」も一緒に購入して下さい。

なべネジ→ トラスネジ→

ビス・ナット
全て径3mm長さ10mmのビスとナットを9組使います。
ビスには種類がいろいろあります。上の写真では「なべネジ」(写真左側2つ)と「トラスネジ」(写真右側2つ)を写しています。
外装に使うネジは、見た目を考えて「トラスネジ」をお勧めします。

その他に「皿ネジ」がありますがケースをテーパー状に加工する必要がありアマチュアが使うものではありません。

小型ターミナル
頭のネジを締めることでリード線を接続できる部品で、アンテナの端子として使います。なるべく小型のものを使います。

L型金具(中)
これで電池を固定します。


配線材料
電子工作として使う一般ビニル電線で十分です。
誤配線防止のため、黒,赤,緑,黄,の4色を用意したいところです。

電池スナップ・電池
電池はコンビニでも置いてある006P型9V電池を使います。
電池スナップは電子パーツ店で「電池スナップ下さい...」というと写真のものを指します。


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